【雑記】セミリタイアのきっかけ「Bライフ」
今回は私がセミリタイアを志したきっかけ、「Bライフ」についてです。
結論
目次
Bライフとは
Bライフとは、明確に定義されていませんが「現行の経済を離れ、自由になるための質素倹約な暮らし」と言えるかもしれません。
創始者は高村友也(毎年寝太郎)さん。ブログを運営されています。
高村さんは、Bライフを「誰にも文句を言われず寝転がっていられる生活」とおっしゃっていますが、その背後には表面からはなかなか見えない、深い思想が隠れています。
※ちなみに、BライフのBは「生活のランク」的な意味で、A(中流階級以上の暮らし)と比較してBランクぐらい、という意味など、複数あります。
Bライフとの出逢い
私がBライフと出逢ったきっかけは偶然で、いろいろなブログを読み漁っていたときに出逢いました。
記事の内容は、食費が月9000円という内容。タイトルを見て、驚きと?マークで頭がいっぱいでした。
関連記事も見ていくと、田舎の安い土地に小屋を建てて、年20万円で暮らしているとのことでさらに衝撃を受け、気が付けばブログの記事をほぼすべて読み漁っていました。
その時は、Bライフに憧れは持ちつつも「まぁあんまり現実的ではないな」と自分を納得させて、またいつもの日々に戻りました。
「豊かさ」への強烈な違和感
当時、私は公務員試験合格を目指し、経済学や税金の勉強をしていました。
そこで感じたのは、「なんか違う。欲しいのは、そういう豊かさじゃない。」という感覚でした。
大学での人間関係や、就職の不安に悩みに悩んでいた時期でもあったせいか、なにもかも煩わしくなっていました(今もそうですが)。
「そんなたくさんのお金はいらないから、時間が欲しい。シンプルに生きたい。」
そんなふうに心の奥底では思いつつも、結局は、普通に働くこととなります。
そして、なんだかんだ10年間フルタイムの仕事に従事してきましたが、限界を感じて辞めた結果の、セミリタイア生活です。
空回り経済
私が退職を決意できた理由の一つに、Bライフの思想があります。
Bライフの創始者、高村さんは著書『スモールハウス』でこのように述べられています。
快適な暮らしをするために、働いて、そうかと思えば、働くために、快適な暮らしを整える。
この個人の空周りが積み重なって、社会全体の空回り経済ができている。(p152~153)
倫理を無視した取材・報道や、消費量を増やすための商品改良もしかり。
こうしたGDPを増やすためだけの活動の集積を空回り経済と呼ばずしてなんと呼べばよいのでしょうか。
こうした活動は、仕事をただ交換価値化したものだと考えます。
- 何かモノを、生活に役立てる目的で~使った場合、その価値は「使用価値」と呼ばれる。
- ~何かと交換するために使った場合、その価値は「交換価値」となる。
こうした思想に共感し、セミリタイアを決意できた一側面があります。
基本的に労働は尊い
今は基本的に労働は尊いと思っています。
ただの感想ですが、物事はそんな単純ではないことと、色々な人のおかげで生きられていると実感しているからです。
空回っている仕事(経済)もあるよ、というだけです。
まとめ
心の病を患い、悲しい結末を迎えてしまう人が少なくありません。もうちょっと楽に生きられたらなぁと思います。
そんなときの選択肢として、Bライフやセミリタイアという生き方をしている人もいるよ、と知っていただけたなら幸いです。